トワイライトペイメントがメルボルンCを逃げ切り、J.オブライエン師は2勝目

2020年11月04日 11:30

 豪州競馬の祭典・メルボルンカップ(3歳以上、芝3200m)が現地3日にフレミントン競馬場で行われ、真ん中の12番枠からハナに立ったトワイライトペイメント(10番人気タイ)が、終始1馬身余りのリードを保って単騎先行の形を取ると、中盤から徐々にペースを上げて鮮やかに逃げ切った。

 序盤の2番手から3番手に控えて直線を迎えた2番人気のタイガーモスが0.4馬身差の2着、中団の内ラチ沿いから直線で外に持ち出された3番人気のプリンスオブアランがさらに0.2馬身差の3着に急追。1番人気のサプライズベイビー(13着)をはじめ、コーフィールドカップとの連勝を狙ったベリーエレガント(4番人気タイで7着)、コックスプレートの覇者サードラゴネット(6番人気で6着)は中団後方から展開に泣く結果に終わった。なお、ベリーエレガントとともに4番人気に推された昨年の英ダービー馬アンソニーヴァンダイクが最後の直線で競走を中止。球節の骨折により安楽死の措置が取られた。

 アイルランドのJ.オブライエン調教師が管理するトワイライトペイメントは、愛G2カラカップ連覇を含む4度目の重賞勝ちでG1初制覇。昨年はカラC勝ち後に愛セントレジャー7着からメルボルンCに遠征して11着と下降したが、今年は同じ臨戦で愛セントレジャー3着からの優勝と地力強化を印象づけた。

 また、オブライエン師はリキンドリングを擁した2017年以来となるメルボルンCを2勝目。前回に続き偉大な父エイダン・オブライエン調教師の管理馬(タイガーモス)を抑えての勝利に「父は大レースをいくつも勝ってきた幸運な人。父が勝てば私は喜ぶし、私が勝っても父は喜んでくれる。たとえ何が起きようと、我々は馬場に出ればベストを尽くすだけさ」とコメント。「道中はヒヤヒヤものだったけど、ジェイ(マクニール騎手)が素晴らしい騎乗をしてくれて、スタッフ全員が馬を良く仕上げてくれた」と関係者を労っていた。