​豪州遠征の欧州馬に現地順応の時間を、英ダービー馬らの悲劇受けて規定変更へ

2020年11月12日 17:40

 今月3日の豪G1メルボルンカップに出走した昨年の英ダービー馬アンソニーヴァンダイクがレース中の故障で安楽死処分となったことを受け、同様の事故を避けるためにオーストラリアへ遠征する欧州馬にはレース前に現地の馬場になれるための時間を長くとるように規定を変更する動きが出ている。

 これは米競馬メディア『bloodhorse.com』などが報じたもの。ニューサウスウェールズ調教師会のJ.オシェイ氏は、もし規定を変更しなければメルボルンカップのような大レースでのアクシデントが続くだろうと懸念している。

 メルボルンカップでは以前にもザクリフズオブモハー、レッドカドーといった欧州からの遠征馬が故障して死亡。さらに今年の英2000ギニー2着馬ウィチタもオーストラリア入り後の調教で故障して安楽死処分となるなど、欧州からの遠征馬が豪州遠征で故障する例が相次いでいる。