G1制覇飾ったばかりのボーディエクスプレス、レース中の故障が発覚して引退

2020年12月09日 13:33

 11月末のクラークステークスでG1初制覇を飾ったボーディエクスプレスの陣営が、現地7日に突然の引退を発表した。米競馬メディア『bloodhorse.com』がG.デルガド調教師のツイッターを引用する形で報じている。

 デルガド師は自身のアカウントに「極めて残念だが、ボーディエクスプレスの引退を発表する。彼はクラークSのレース中にキャリアに終止符を打たれるケガを負った。非常に才能ある牡馬で、チャーチルダウンズ競馬場ではついに秘めた能力を披露してくれた。ボーディがくれた冒険と思い出に感謝する。彼のファンたちも応援をありがとう!」と投稿した。

 ボーディエクスプレスは3歳時の昨年に未勝利の身でフロリダダービー2着からケンタッキーダービーに挑戦するも13着に大敗し、続くプリークネスステークスでは競走中止。秋の復帰初戦で未勝利を脱出すると、年明けにはペガサスワールドカップで5着に入った。しかし、なかなか重賞勝利に手が届かないまま10月の条件戦で3勝目を挙げ、ペガサスWC以来のG1挑戦となったクラークSで待望の重賞制覇。デルガド師は次戦でペガサスWCに再挑戦させる可能性を示唆していた。

 なお、デルガド師は先のツイートに続ける形で、ボーディエクスプレスは種牡馬入りを期してフロリダ州オカラの牧場に身を置いており、将来に産駒を見るのが楽しみと投稿している。