モーグルは豪州秋開催に遠征か、豪クールモア最高責任者が希望を明かす

2020年12月16日 11:45

 香港ヴァーズ(13日)で2度目のG1制覇を飾ったA.オブライエン厩舎のモーグルが、豪州秋開催のザ・チャンピオンシップスに参戦する可能性が浮上した。豪メディア『デイリー・テレグラフ』が現地15日付けで報じている。

 クールモアオーストラリア最高責任者のT.マグニア氏が、同メディアの取材に対して「我々は(オブライエン厩舎の)チームが秋にモーグルをこちらへ連れてきてくれることを願っている」「彼は大仕事をできる馬だ」とコメント。すでに関係者と意見交換を済ませていることを明かした。

 また、同メディアに対し政府公認ブックメーカー『TAB』の広報担当者は「香港ヴァーズを圧勝したようにモーグルは世界最高の馬の1頭であることに疑いはありません。クイーンエリザベスステークスに出走するならば、負かすのは非常に困難でしょう」と評価。TABはクイーンエリザベスSの前売り人気で、アデイブとベリーエレガントの6倍(1番人気タイ)に続く8倍の3番人気に設定した。

 ちなみに、オブライエン師は春開催のジ・エベレスト(ランドウィック競馬場)に管理馬を出走させたことはあるが、これまでにシドニー地区の秋開催に管理馬を送ったことはない。

 なお、オーストラリアンターフクラブ(ATC)のJ.バークリーCEOはザ・チャンピオンシップスに参戦する外国馬の誘致を積極的に行っており、アデイブ陣営がクイーンエリザベスS連覇を目指して参戦に意欲を見せているほか、日本の馬主や調教師からも問い合わせを受けていると話している。