現役続行説あったマジカル、所有するクールモアが引退を発表

2020年12月23日 12:25

 英国とアイルランドでG1レースを7勝した名牝マジカルの引退が、現地22日に同馬を所有するクールモアより発表された。今後は繁殖入りするが、交配相手は未定とされている。

 マジカルは2歳だった2017年7月にデビューし、3戦目の愛G2デビュタントステークスで重賞初制覇。3歳時はクラシックレースに出走しなかったが、10月の英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークスで初のG1タイトルを手にすると本格化し、明け4歳ではタタソールズゴールドカップとアイリッシュチャンピオンステークス、英チャンピオンステークスでG1を3勝した。

 その後に引退説が流れたものの、5歳を迎えた今年も現役を続行すると初戦のプリティポリーステークスで5度目のG1勝ち。さらにタタソールズゴールドCとアイリッシュチャンピオンSをそれぞれ連覇し、12月13日の香港カップ(3着)が最後のレースとなった。

 同馬を管理してきたA.オブライエン調教師は『プレスアソシエーション』の取材に対し「彼女は素晴らしい牝馬だった。引退までいつも最高レベルで走り、超がつくほど堅実で驚くような牝馬だった。たくさん旅もした。今年はG1を3勝したし、今年もまた彼女を管理できてうれしかった。彼女を現役に留めておくのは馬主たちにとって勇気のいることだから」とコメントしている。