単勝179倍のアメージングスターが激走、香港G2スプリントカップは大波乱

2021年04月06日 11:08

 現地5日、香港シャティン競馬場にてG2スプリントカップ(芝1200m)が行われ、13頭立ての最低人気だった単勝オッズ179倍のアメージングスターが大波乱を巻き起こした。

 道中は中段の最内に潜んでいたアメージングスターは、直線で馬場の中央に進路を変更。そこから鋭い末脚を披露して一気に前をかわすと、同じく人気薄だったストロンガーとの追い比べを短アタマ差で制した。

 1番人気に推されていたウェリントンは中段から見せ場なく5着に終わった。

 アメージングスターはK.ティン厩舎の6歳せん馬。重賞ではこれまで今年1月のG3ボヒニアスプリントトロフィー4着が最高で、前走のハンデ戦でも6着に敗れていた。

 香港ジョッキークラブのウェブサイトによると、まさかの重賞初制覇にはティン調教師も「まだ信じられない」「スタート後も勝てるとは思ってなかった。ラスト200メートルでようやくチャンスがあるかもと思ったよ」と驚きを隠せず。「私にとって最大の勝利だ。願わくばまた何回もあってほしいね」と語っていた。