英G1キングズスタンドSはオクステッドが一気差し、バターシュは連覇ならず

2021年06月16日 10:00

 英ロイヤルアスコット開催初日(現地15日)の第3レースとして16頭により争われたG1キングズスタンドステークス(3歳以上、芝1000m)は、後方5番手付近を追走した2番人気のオクステッドが、中間点から馬群を縫うようにして1馬身3/4差突き抜けた。

 勝ち馬の背後から外ラチ方向へ舵を切った8番人気のアレシボが、中団で馬場の中央寄りを進んだ6番人気エクストラヴァガントキッドとの2着争いをクビ差で制し、連覇を狙った1番人気のバターシュは先行策から残り2ハロンで先頭に立つも、勝ち馬から約2馬身半差の4着に終わった。

 オクステッドは昨年のジュライカップに続く2度目のG1制覇で重賞は通算3勝目。2年前に5.5ハロンを1度経験しているものの、今回はキャリア初の5ハロン戦だった。

 鞍上のC.ファロン騎手とR.ティール調教師はロイヤルアスコット開催で初勝利。ティール師は「信じられない。夢が叶ったようだ。この馬はずっと厩舎に尽くしてくれているし、これからもそうあって欲しいね」「賞金が魅力でサウジ(リヤドダートスプリント)へ行ったが、彼には間違ったレースだった。芝7ハロンのレースみたいでね。彼はダートを走ったことがなかったし、レースのスタイルが違った」と振り返り、次戦はジュライCの予定とコメントしている。