オブライエン師「スノーフォールは血統がすごい」/ヨークシャーオークス

2021年08月20日 16:00

<ヨークシャーオークス>◇19日=ヨーク(英国)◇G1◇3歳上牝◇芝2370メートル◇出走7頭

 スノーフォール(牝3、A・オブライエン、父ディープインパクト)が英愛オークスに続き、古馬相手のヨークシャーオークスも圧勝した。管理するエイダン・オブライエン師は昨年ラブに続く連覇でヨークシャーオークス6勝目。数々の名馬を管理してきたアイルランドの天才調教師も興奮を隠せなかった。

 「アイリッシュレーシング」電子版はオブライエン師のコメントを紹介。師は「スノーフォールは素晴らしい牝馬で、簡単にやってのけました」とまくし立てた。

 「秋へ向けて準備するつもりです。上手に競馬ができる馬です。昨年はいろいろとうまくいきませんでしたし、少し距離が忙しかったのかもしれません。彼女は冬の間にすごく良くなりました。ディープインパクト産駒で、お母さんはガリレオ産駒ですからね。彼女は血統がすごいですし、常に成長しています。(今後は)関係者と話して決めますが、凱旋門賞の前にもう一戦する可能性は高いと思います。もう一戦できるといいですね。関係者で話し合って、トライアルを使うのか、直行するのか決めます」。

 凱旋門賞の前にもう一戦するとなると、本番と同じコースで行われるヴェルメイユ賞(G1、芝2400メートル、9月12日=パリロンシャン)、登録のある愛チャンピオンS(G1、芝2000メートル、9月11日=レパーズタウン)、メイトロンS(G1、芝1600メートル、同)が選択肢になる。

 スノーフォールの母ベストインザワールド(父ガリレオ)は現役時にアイルランドでG3を勝利。1歳上の全姉ファウンドもオブライエン師が管理し、16年の凱旋門賞(日本で最初の海外馬券発売が行われたレース)を制している。父ディープインパクトの果たせなかった凱旋門賞制覇、おばに続く凱旋門賞制覇へ、スノーフォールの今後の動向から目が離せない。

出典:日刊スポーツ