伝統の英イボアH、ムルタ師のソニーボーイリストンが接戦を制す

2021年08月22日 08:55

 英ヨーク競馬場イボア開催のメーンレースに位置づけられる伝統のイボアハンデキャップ(4歳以上、芝14ハロン)が現地21日に20頭により争われ、後方追走のソニーボーイリストン(5番人気タイ)が直線で外ラチ近くから末脚を伸ばし、好位の一角から抜け出す構えの10番人気クイックソーンとの叩き合いをアタマ差で制した。

 さらに1馬身1/2差の3着にアルーナク(15番人気タイ)が続き、連覇を狙ったフジャイラプリンス(3番人気タイ)は14着に沈んだ。

 ソニーボーイリストンはパワー産駒の4歳セン馬で、名騎手から転身したJ.ムルタ調教師が管理。今年は初戦のリステッドでブルーム、2戦目のG3オーモンドステークスでジャパンにそれぞれ大きく離されて3着、3戦目で初のリステッド勝ちを飾り、前走は今回と同舞台のG3シルバーカップで6着に敗れていた。

 ムルタ師はソニーボーイリストンの次戦について「愛セントレジャーに登録してあるから、オーストラリアより優先的に検討することになるだろう」と、同じく登録済みのメルボルンカップには遠征しない考え。「彼は愛セントレジャーへ向けてもっと進化する必要がある。でも、恐らくあちらへ進んでいくことになるだろう。それが合理的なステップさ」とコメントしている。