前走で初黒星のマラサート、米G1アラバマSを完勝して巻き返し
2021年08月22日 13:45
米サラトガ競馬場で現地21日に行われたG1アラバマステークス(3歳牝馬、ダート10ハロン)は、圧倒的人気のケンタッキーオークス馬マラサートが2着のクレリエール(5番人気)に1馬身1/2差をつけて完勝した。
発馬で躓きかけたマラサートは7頭立ての5番手からレースを進め、第3コーナーからのペースアップに応じて進出開始。直線半ばで抜け出すと、背後から追撃するクレリエールを振り切った。さらに1/2馬身差の3着には4番人気アーミーワイフが3番手から流れ込み、2番人気のマラクジャは4番手追走から最下位に沈んだ。
マラサートはKYオークスに続く3度目のG1制覇で重賞は通算4勝目。前走のCCAオークスでは逃げて競り掛けられる展開となり、後方待機のマラクジャに差し切られて初黒星を喫したが、この日は発馬に失敗するも前走から一転の差し切りで巻き返しに成功した。
ニューヨーク州競馬協会の公式サイトによると、J.ヴェラスケス騎手は「前走はスピードが全然なかった。だから最初のコーナーで決めたんだ。先頭ならそのままで、と」「先頭に立ったら皆が追い掛けてきた。今日は楽だったよ。スピードを見せてくれた。最初のコーナーで抑えたんだ。追い掛けなかった。流れに乗れたし、彼女にお任せだった」と完勝をアピールしている。