仏G2ダニエルウィルデンシュタイン賞、リアルワールドがザレヴナントの3連覇阻止

2021年10月03日 08:36

 仏パリロンシャン競馬場で現地2日に行われたG2ダニエルウィルデンシュタイン賞(3歳以上、芝1600m)は、道中3番手を追走したL.デットーリ騎乗の2番人気リアルワールドが直線半ばで抜け出し、3連覇を狙う1番人気ザレヴナントの追撃を短クビ差封じた。

 さらに1馬身1/2差の3着には9番人気の独1000ギニー馬ノヴェンバが続き、ノーザンファームの吉田勝己氏が所有するクールサンバ(5番人気)は後方のまま9着に終わった。

 ゴドルフィン所有のリアルワールドはダークエンジェル産駒の4歳牡馬でS.ビン・スルール調教師が管理。今季はメイダン開催のハンデ戦で3連敗するも、3か月の休養を経て欧州に戻ってから4連勝で軌道に乗り、前走は英G3ストレンソールステークスで重賞初制覇を飾っていた。

 リアルワールドの適性を1600mから2000mまでと話すビン・スルール師は、今後についてドバイへ連れて帰るのが濃厚とコメント。「様々なG1に選択肢を設けておくが、ドバイワールドカップになるかもしれない。彼がダートをこなせるならね」と大きなプランを明かしている。