エセロが鼻出血を再発、香港での現役続行が不可能に

2021年11月17日 12:47

 2019年の香港スプリントで3歳馬ながら1番人気に推されるなど、スプリント路線で将来を嘱望されていたC.ファウンズ厩舎のエセロが、現地16日朝の調教中に鼻出血を再発。2度の鼻出血は即時引退となる規定により、香港での現役生活に終止符が打たれた。香港ジョッキークラブが公式サイトで発表している。

 エセロの通算成績は2019年のG2ジョッキークラブスプリント勝ちや香港スプリント3着を含む9戦5勝で計911万6000香港ドル(約1億3400万円)を獲得。2020年のチェアマンズスプリントプライズにおける鼻出血発症で長期間の療養生活に入り、来月の香港スプリントでの復帰を目指していた。

 突然の事態にファウンズ師は非常に驚き、残念と心情を率直に吐露するとともに、復帰に向けチャンスをくれたオーナー一家に感謝を述べた。ファウンズ師によると、エセロは直近の内視鏡検査を数回にわたってクリアしていたうえ、予兆らしき物も見せておらず再発の原因は分からないと話している。

 なお、エセロに関して香港JCの公式サイトでは「香港における引退」と記載しているだけで、他国で現役続行も可能なことに含みを持たせている。ただ、今後のエセロが完全に引退するか、移籍して現役続行の道を探るかについては触れられていない。