“最高齢の英ダービー馬”エルハーブが死亡 引退後は日本でも種牡馬生活

2021年11月24日 12:19

 1994年の英ダービー馬で、引退後は種牡馬として日本でも活躍したエルハーブが、繋養先の英グロスターシャー州バッツフォードスタッドで死亡。同馬を所有するシャドウェルスタッドが公式サイトで発表した。同サイトでは「今週、安らかに亡くなった」とのみ記しており、詳細な死因や日時については明かされていない。

 今年で存命の英ダービー馬として最高齢の30歳を迎えていたエルハーブは、父チーフズクラウン、母イストワール(母の父リヴァーマン)という血統でシャドウェルの自家生産。ハムダン殿下がオーナーとなり、J.ダンロップ調教師が管理した現役時代は2歳時こそ6戦2勝だったが、明け3歳のG2ダンテステークスをコースレコードで制し、続く英ダービーでも絶望的な位置から強烈な末脚でキングスシアターらを差し切った。

 その後、夏場に繋靭帯を痛めて引退し、日本で種牡馬入りするも成績が振るわず再輸出。米国や英国でも種牡馬を続けたものの、自身に匹敵するような産駒は残せなかった。