マルシュロレーヌ最終候補にキャロットF秋田社長が感激「日本馬が入った」
2022年01月16日 16:59
マルシュロレーヌ(牝6、矢作)を所有する(有)キャロットファームの秋田博章社長はエクリプス賞のダート古馬牝馬部門の最終候補にノミネートされたことについて、「光栄です。素晴らしいことですよ。アメリカ(北米)競馬の(各部門の)3頭の中に日本馬が入ったんです」と感激した様子だった。
アメリカの最強牝馬を決めるBCディスタフ制覇は歴史的な快挙。国内ではJRA賞の特別賞に選ばれなかったことが大きな話題となっているが、その点は冷静に受け止めている。「特別賞にはならないでしょう。1つだけしか勝ってないですからね。もうひとつインパクトのあるレースを勝たないと。単発でしたから。BCディスタフ自体は間違いなく価値があるレースだけど、ラヴズオンリーユーは1年間、世界中で活躍していたし、ラヴズはそういう意味で本当にすごい馬なんじゃないかなと思います。特別賞をもらっている馬は年度代表馬に近い馬ばかりですから。それか、もともとファンに人気があった馬の評価が突き抜けて(賞を)もらったというイメージですから」。
今はマルシュロレーヌのラストランになるサウジC(G1、ダート1800メートル、2月26日=キングアブドゥルアジーズ)に気持ちは向かっている。「背腰の弱い馬が5歳になって良くなるというのを、これまでもたくさん見てきました。マルシュロレーヌは左トモが良くなかった馬なんです。今でも完璧と言えないだろうけど、そこの痛さを感じなくなってきているから走れるようになってきているのだと思う。馬は2段階に成長すると言われますが、まさにその2度目の成長で、ここにきて成長してきてくれている。サウジCはすごく楽しみにしています」。BCディスタフ制覇、エクリプス賞ノミネート、そして、サウジC制覇へ・・・、愛馬の行進を見届ける。