昨年のUAEダービー馬レベルスロマンス、復帰戦で見せ場作れず

2022年01月23日 13:02

 昨年のUAEダービーを5馬身半差で圧勝したゴドルフィンのレベルスロマンスが、現地21日に行われたメイダン競馬場の条件戦(ダート10ハロン)で10か月ぶりに実戦復帰。16頭立てのレースを5番手付近から追走するも、最終コーナーで手応えを失い勝ち馬から約25馬身差の8着に終わった。

 レベルスロマンスはゲートを決めて好位に取りつき、道中をスムーズに運んだものの、第3コーナーからのペースアップでW.ビュイック騎手の腕が動きはじめ、最終コーナーでは勝機を失う形となった。レースは同じゴドルフィンのドバイアイコンが逃げて2着に8.5馬身差、3着にはさらに9馬身差をつけて圧勝。このレースには2019年のUAEダービー馬プリュクパルフェも出走したが、レベルスロマンスから約13馬身離された12着に沈んでいる。

 条件戦ながら重賞勝ち馬を含む相手関係で圧勝したドバイアイコンは、S.ビン・スルール調教師が管理するニューアプローチ産駒の6歳セン馬。重賞出走歴は昨年のバージナハール(7着)しかなく、今回で通算4勝目(14戦)とした。

 ゴドルフィンの公式サイトでは勝利に導いたP.コスグレイヴ騎手のコメントを紹介しており、同騎手は「昨年のゴドルフィンマイル(実際はバージナハール)では大きく負けていないし、10ハロンの方がずっといい」「(レーティングでクラス分けされた)条件戦に過ぎないけど、凄くいい勝ち方だった。昨年のカーリンステークス(2着=この日と同舞台のリステッド)ではリアルワールドと五分(短アタマ差先着)だったし、今日はスマートなパフォーマンスだったよ」と、ダニエルウィルデンシュタイン賞など重賞連勝中の僚馬と比較して実力をアピールしている。