地元の雄エンブレムロード、G1サウジCで強豪アメリカ勢撃破の大金星

2022年02月27日 13:02

 世界最高賞金レースのG1サウジカップ(4歳以上、ダート1800m)がキングアブドゥルアジーズ競馬場で現地26日に行われ、地元・サウジアラビアのエンブレムロードが出遅れから巻き返して末脚を爆発。前走で米G1ハリウッドゴールドカップ勝ちのカントリーグラマーを豪快に差し切る金星を挙げた(1/2馬身差)。

 さらに1馬身1/2差の3着にはミッドナイトバーボンが続き、日本から遠征したマルシュロレーヌは直線半ばまで食い下がるも6着まで。テーオーケインズは流れに乗り切れず8着に終わった。また、連覇を狙った英国のミシュリフは最終コーナーを待たずに失速して最下位の14着に大敗、昨年のケンタッキーダービーを繰り上がり優勝となったマンダルーンも最終コーナーで苦しくなり9着に沈んだ。

 レースはシークレットアンビションがハナを切り、差なくアートコレクターが2番手、その外からマンダルーン、ミシュリフと並ぶようにして先団を形成。逃げ馬の直後にカントリーグラマーとミッドナイトバーボンが収まって中盤に差し掛かった。日本勢はテーオーケインズが出足良く先頭もうかがう勢いだったが、400mほど進んだ所でポジション争いが激化すると気圧されたように後退。最終コーナーでは後方3番手まで下がってしまう。

 マルシュロレーヌは一団で進む馬群の外目を追走し、目の前のミシュリフをピタリとマーク。しかし、そのミシュリフとマンダルーンが相次いで手応えを失うと、C.スミヨン騎手が巧みに内へ誘導してカントリーグラマーの後ろから直線に入った。

 この時、発馬で1馬身遅れたエンブレムロードはマルシュロレーヌの1馬身少々後ろから馬群の大外をグイグイと進出。直線入口でカントリーグラマーとミッドナイトバーボンが馬体を併せて抜け出すと、馬場の中央ないし四分所から豪快に末脚を伸ばし、2馬身余り前の2頭を追い掛ける。その差を徐々に詰めたエンブレムロードは残り100mでミッドナイトバーボン、さらに50mでカントリーグラマーを捕らえ切った。

 マルシュロレーヌはカントリーグラマーに食らいついて見せ場を作ったものの、直線半ばを前に差を広げはじめられて万事休す。また、ポジションを悪くする一方だったテーオーケインズは直線に入って馬群がバラけると息を吹き返し、一時は5馬身ほどあったマルシュロレーヌとの差を1馬身3/4まで挽回してゴールした。

 エンブレムロードはM.アルムロワ調教師が管理するクオリティロード産駒の4歳牡馬で、母はアメリカで2戦未勝利ながら祖母ベンチュラは2009年のウッドバインマイルなどG1レース4勝の名牝。自身は8月末に今季初戦を迎え、前走でローカルG1のキングファイサルカップ(ダート1600m)を制すなど2戦目から3連勝で大一番に駒を進めていた。