G2ドバイシティーオブゴールド、マイル王バーイードの全兄フクムが接戦制す

2022年03月06日 12:30

 ドバイシーマクラシック前哨戦のG2ドバイシティーオブゴールド(芝2410m)が現地5日にメイダン競馬場で行われ、J.クローリー騎乗のフクムが先に抜け出したウィズアウトアファイトとの叩き合いをアタマ差で制した。

 レースは14頭が2頭並列の縦長隊形で進み、フクムは中団の外で7番手付近を追走。ウィズアウトアファイトは内のグローバルストームと3、4番手で並走し、直線入口で早くも先頭に立つ。これをフクムが捕らえにかかると、グローバルストームも内から外へ持ち出されて追撃。しかし、フクムとウィズアウトアファイトの間で進路を失い、そのままフクムが食い下がるウィズアウトアファイトをねじ伏せた。グローバルストームはさらに2.25馬身差の3着でゴールしている。

 シャドウェルが所有するシーザスターズ産駒のフクムは通算5度目の重賞制覇。1歳下の全弟には6戦無敗のマイル王バーイードがいる。これまでの重賞4勝はジェフリーフリアステークス連覇など全てG3で挙げたものだが、今回は昨年10月のG3カンバーランドロッジステークス勝ち以来となる5か月ぶりの実戦で初のG2勝ちとなった。

 O.バローズ調教師は「ジム(クローリー騎手)はムチをそれほど使っていないし、彼にハードなレースをさせていないと言っていたが、温暖な気候の中でこれから3週あるし上積みは大きいはずさ」とドバイシーマクラシックへ自信に満ちたコメントを残している。