豪G2ブレーミーS、インスピレーショナルガールがザーキを差し切り

2022年03月09日 12:35

 現地5日、豪フレミントン競馬場でG2ブレーミーステークス(3歳以上、芝1600m)が行われ、D.レーン騎乗の2番人気インスピレーショナルガールが1番人気ザーキをマークして運ぶと、しぶとく末脚を伸ばしてゴール前で差し切った(0.2馬身差)。

 インスピレーショナルガールは10頭立ての7番枠から煽るような発馬となったが、レーン騎手がすぐさま内ラチへ誘導。最内枠から難なく好位に収まったザーキの背後を確保する。そのまま迎えた直線ではザーキが反応良く抜け出し、インスピレーショナルガールはやや後れを取ったが、秋初戦で伸びが今ひとつのザーキを徐々に追い上げて最後に逆転した。さらに1.75馬身差の3着には4番人気のコーナーポケットが2番手から粘り込んだ。

 インスピレーショナルガールは2020年11月のG1レイルウェイステークス以来となる3度目の重賞制覇。次戦のG1キングストンタウンクラシックでも2着に好走するも、その後に現在のD.オブライエン厩舎に移籍するなど実戦から遠ざかり、昨年8月に復帰して今回が3戦目だった。

 同日付けの豪競馬メディア『racing.com』によると、インスピレーショナルガールは過去1年余り好走歴がなかったため、オールスターマイルにノミネートされていなかったが、この勝利によりワイルドカードでの出走権を確保。オブライエン師は「オールスターマイルへの2週は彼女にとってパーフェクトな臨戦だ」と出走に意欲を見せている。