【ドバイシーマC】昨年のダービー馬シャフリヤール福永騎手背に坂路4ハロン55秒5
2022年03月11日 11:18
26日にメイダン競馬場で行われるドバイワールドCデーに出走する日本馬が、栗東トレセンで国内最終追い切りに臨んだ。
ドバイシーマC(G1、芝2410メートル)を予定する昨年のダービー馬シャフリヤール(牡4、藤原英)は、福永騎手(レースはC・デムーロ騎手)を背に坂路4ハロン55秒5-12秒2。ドバイターフ(同、芝1800メートル)に出走する僚馬ヴァンドギャルド(牡6)と併入した。出国予定は15日。世界への初挑戦が近づく。
まだ夜明け前の薄暗い坂路を、漆黒の馬体が力強く駆け上がった。昨年のダービー馬シャフリヤールは、僚馬ヴァンドギャルドを2馬身追走し、馬なりのまま併入。独特のオーラをまといながら、貫禄の動きを見せた。手綱を取った福永騎手は「しまい重点だったけど、動きは良かったよ。久々だけど、問題ないと思う」と好感触だった。
初の海外挑戦だが勝負気配が漂う。藤原英師は「具合がいいし、ここは勝負。じゃないと(ドバイに)行かない」と自信をのぞかせる。馬は世代の頂点に立った昨年以上にパワーアップした。「少し(体は)がっちりしたかな。精神的には大きな変化はないけど、いいよ」と福永騎手。世界で戦う準備は整っている。
“世代”最強をつかんだシャフリヤールが“世界”最強馬になる時がきた。福永騎手がデビュー前から「G1を勝てる」とほれ込んでいた能力の持ち主。舞台に関しても「ドバイのコース、芝は全く問題ない」とうなずく。初の航空機による輸送も「ヴァンドギャルドがベテランだし、他の馬もいるから」(藤原英師)と心配なし。新時代を担う日本代表馬が、異国の地で実力を見せつける。【藤本真育】