​豪短距離路線の大物食い、ガイトラッシュが引退

2022年03月14日 11:40

 2020年に豪G1ブラックキャビアライトニングを人気薄ながら制すなど短距離路線で活躍したガイトラッシュが、2度の手術を受けた前脚の故障再発のため引退することが分かった。豪競馬メディア『racing.com』が報じている。

 ロペデヴェガ産駒の6歳せん馬ガイトラッシュは、20年2月のブラックキャビアライトニングで圧倒的な1番人気に推されていた現短距離王者ネイチャーストリップらを下してG1初制覇。同年4月にはG3のRNアーウィンステークスでサンライトを、9月のG3コンコルドステークスでもネイチャーストリップを2着に退け、「ジャイアントキラー」の愛称で親しまれた。

 そのほかにも短距離G1で何度も好走していたが、今年2月のブラックキャビアライトニングで最下位の9着に敗れたのがラストランになった。通算成績は28戦10勝。G.リチャーズ調教師は「4万ドルの馬が450万ドルも稼いだんだ。夢のようだったよ」「私は彼を誇りに思う」とガイトラッシュをたたえた。