モーリス産駒のヒトツ、豪ダービーも制して史上初の快挙を達成
2022年04月03日 13:33
G1オーストラリアンダービー(3歳、芝2400m)が現地2日にランドウィック競馬場で行われ、単勝3.30倍の1番人気に推されたモーリス産駒のヒトツが中団のやや後方を追走すると、迎えた直線では差し返す勝負根性で3頭による叩き合いを制した。
ゲートを決めたヒトツは序盤の中団から少し下げて中間点を通過し、流れに合わせて残り800m付近から進出を開始。最終コーナーでは内ラチから10頭分ほどの大外を回り直線に入った。すると、直後でマークしていた5番人気ベノーが捲るように追撃。残り300mでクビから体半分ほど前に出る。これにヒトツが応戦すると馬群の中からアレグロン(3番人気タイ)も加わって3頭が一線。ヒトツは外のベノーに寄られて内のアレグロンに接触しながらもベノーを0.36馬身抑え込み、さらに0.39馬身差でアレグロンが続いた。
ヒトツは昨年10月のヴィクトリアダービー、今年3月のオーストラリアンギニーに続く3度目のG1制覇。豪ダービーが秋に日程変更された1979年以降、ヴィクトリアダービーと豪ダービーの両レースを制したのは史上3頭目、さらにヴィクトリアダービーから豪ギニーを含む3連勝での達成は史上初という快挙を成し遂げた。
レーシング・ニューサウスウェールズ(RNSW)の公式サイトに掲載されたジョッキー談話によると、ヒトツのJ.アレン騎手は「彼は(豪)ギニーを勝つために踏ん張らなければならなかったが、今日もまただった」「(この日のような不良)馬場は決して上手ではないし、今日は反応も今ひとつだった。道中ずっと気合いをつけている感じだったし」「でも、良馬場ならもっといいレースを勝っていけるよ」と能力の高さを強調している。