フランス初騎乗初勝利の大野拓弥が仏オークス騎乗へ!清水裕夫厩舎の良血馬フォールインラブ

2022年06月17日 13:05

フランス遠征中の大野拓弥騎手(35)が19日に行われる仏オークス(ディアヌ賞、G1、芝2100メートル、シャンティイ)に騎乗予定であることが分かった。騎乗するのはフォールインラブ(牝3、清水裕夫、父シーザスターズ)。14日、同馬を管理する清水裕夫師が明らかにした。

大野騎手は12日にノールシュルエルドル競馬場の1Rを清水裕夫厩舎のザビッグショートで制し、フランス競馬初騎乗初勝利を果たしたばかり。今回騎乗を予定しているフォールインラブはザビッグショートと同じ「3Sレースホースマネジメント」(野村茂雄オーナー)の所有馬で、さっそく結果を出したことが評価された形だ。同馬の戦績はこれまで3戦1勝だが、父がシーザスターズ、1歳上の半姉アントパールが20年のBCジュベナイルフィリーズターフ覇者という血統で、20年のアルカナ社オクトーバーセールで45万ユーロで落札された期待馬だ。

清水師は日刊スポーツの取材に対し「1週間前にシャンティイに来られました大野騎手と、“チームジャパン”でこのたびは日曜日の仏オークスに挑ませていただく事になりました。改めて野村オーナーの寛大さに頭が下がる毎日です。大野騎手で今朝(14日)、追い切りを行い、動きは満足いくものでした。馬は順調ですし、騎手も去る日曜日にフランス初騎乗初勝利を挙げ、ノリに乗っています。調教師といたしましては、2年前の仏1000ギニー以来のクラシック挑戦となります。相手は強いですが、少しでも良い着順をとれるように頑張ります」と抱負を語っている。

仏オークス(ディアヌ賞)はフランスの牝馬クラシック2戦目で、シャンティイ競馬場内が着飾った女性であふれ、フランス競馬で最も華やかな競走として知られている。フランス国内では秋に行われる凱旋門賞と双璧を成す人気のG1レース。今年の仏オークスは15日が追加登録の締め切りで、16日に出走馬が確定する。騎乗が実現すれば、大野騎手にとっても計り知れない経験となるのは間違いない。

出典:日刊スポーツ