英牝馬G2ランカシャーオークス、フリーウインドが不利を跳ね返す圧巻の勝利

2022年07月03日 09:49

 英ヘイドック競馬場で現地2日に行われた牝馬G2ランカシャーオークス(3歳以上、芝12ハロン)は、エシャーダと並び1番人気に推されたフリーウインドが直線で大きな不利を受けるも猛然と巻き返し、2着に2馬身1/4差をつける圧巻の勝利を収めた。

 逃げるエシャーダの背後で3番手をキープしたフリーウインドは、直線の残り2ハロン付近でエシャーダと内ラチの間にできた1頭分のスペースを狙うも、挟まれて騎手が落馬寸前の不利を受ける。立て直す間に2番手追走の3番人気シーラローザが抜け出したが、フリーウインドは猛然と追い上げ残り100ヤードで逆転。シーラローザがエシャーダとの2着争いをクビ差で制した。

 J&T.ゴスデン厩舎のフリーウインドは昨年9月のG2パークヒルフィリーズステークス以来、10カ月ぶりの今季初戦を飾って3度目の重賞制覇。同8月の仏G3ミネルヴ賞から重賞3連勝とした。

 フリーウインドに騎乗したR.ハヴリン騎手は次戦にリリーラングトリーステークスが予定されていることを明かしつつ「陣営はG1に行かせたいのではないかな」と、実力にG2以上の手応えを感じ取ったコメントを残している。

 なお、直線での不利についてハヴリン騎手は7月16日から20日まで5日間の騎乗停止処分を受けた。裁決は不十分なスペースに入っていたことを原因と結論づけている。