超人気薄で今年の米G1ケンタッキーダービーを制したリッチストライクが、現地27日のG1トラヴァーズステークスへ向けて調整を進めている。

　米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、E.リード調教師は「リッチストライクは成熟してきた」と、ずっと取り組んできたメンタル面での成長に手ごたえを得ている様子。「落ち着いてトレーニングするのに時間がかかったが、ベルモントステークス（6着）後の休養のおかげで、あの時よりもずっといい仕上がりだと思う」と語った。

　トラヴァーズSではKYダービーで1番人気ながら2着だったエピセンターや、G1ハスケルステークスからの連勝を狙うサイバーナイフらとの対戦が見込まれている。リード調教師は特にエピセンターを警戒しており、「ウィナーズサークルに到達するためには彼を下さなければならない」とコメント。

　そのうえで「リッチストライクはかなり後方から勝負する馬なので、レースの進め方には相当の運が必要になる。だがベルモントで見たのとはかなり違うレースになるんじゃないかな」と続けていた。