3歳牝馬の米G1テストS、チャイタウンレディがポツンと最後方から豪快に追い込み

2022年08月07日 13:33

 現地6日、米サラトガ競馬場で行われた3歳牝馬によるG1テストステークス(ダート7ハロン)は、馬群から離れて最後方の7番手を追走したチャイタウンレディ(5番人気タイ)が、第3コーナーから仕掛けて迎えた直線で大外から豪快に突き抜けた。

 チャイタウンレディは早々に馬群から離れ、第3コーナーを迎えた時点で逃げる2番人気ホットペッパーズから12、13馬身ほどの最後方。しかし、大外を回って見る見る差を詰めると先頭から5馬身ほどで直線に突入し、先に抜け出して叩き合うホットペッパーズと1番人気マタレヤをゴール前でまとめて差し切った。1馬身1/2差の2着にホットペッパーズ、さらにクビ差の3着にマタレヤで決着した。

 チャイタウンレディはW.ウォード調教師が管理するヴェラザーノ(その父モアザンレディ)産駒で今回が重賞初制覇。昨年4月にダート4.5ハロンでデビュー勝ちすると、2戦目には芝5.5ハロンのリステッドで2連勝としたが、次戦のG3フューチュリティステークス(芝6ハロン)以降は芝とダートで4連敗していた。

 同日付けの米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ウォード師はチャイタウンレディには後方からのスタイルが合うと感じたため、5月19日の前走から間隔を空けてこの日の鞍上を務めたJ.ロザリオ騎手にも調教を依頼したとのこと。今後は拠点を置くキーンランド競馬場が舞台のブリーダーズカップを大目標にすると話している。