英G1スプリントCはミンザールが圧勝、次戦でハイフィールドプリンセスに雪辱へ

2022年09月04日 11:58

 英G1スプリントカップ(3歳以上、芝6ハロン)が現地3日にヘイドック競馬場で行われ、一団で進む12頭の真ん中からレースを進めた2番人気のミンザールが、残り1ハロン標識を前に開いたスペースから突き抜けて圧勝した。

 レースは6番人気の3歳馬ゴーベアーズゴーとアートパワー(3番人気タイ)が他の10頭を先導し、ミンザールは2馬身余り後ろで馬場の中央付近を追走。各馬がスパートに入った残り2ハロン付近では進路がなく追い出しを待たされる形になるも、最後の1ハロンから弾けるような瞬発力で決着をつけた。

 3馬身3/4差の2着に勝ち馬の1列前でレースをしたエマラーティアナ、さらに短アタマ差の3着に最後方で中間点を通過したローハーンと3番人気タイの各馬が続き、1番人気のネイヴァルクラウンはエマラーティアナの反対側で内ラチ付近を先行したものの、中央から外が伸びる馬場状態もあり11着に大敗した。

 シャドウェルが所有するメーマス産駒の4歳牡馬ミンザールは前々走のG3ハックウッドステークスに続く3度目の重賞勝ちでG1初制覇。前走の仏G1モーリスドゲスト賞では3/4馬身差の2着に惜敗していた。

 O.バローズ調教師はミンザールの次走が英ブリティッシュチャンピオンズスプリントステークスになると明言し、大手ブックメーカーの『パディパワー』と『コーラル』は3.5倍の1番人気に設定。バローズ師は「フランスの勝ち馬(ハイフィールドプリンセス)はナンソープステークスで実力を証明した」と前走で敗れた相手を意識している。