豪2歳チャンピオンのファイアバーン、3歳初戦のG2ラントゥザローズは余裕残しで5着

2022年09月11日 09:20

 昨季のゴールデンスリッパーステークスを制すなどして豪2歳チャンピオンに輝いたファイアバーンが、現地10日にローズヒルガーデンズ競馬場で行われたG2ラントゥザローズ(3歳、芝1200m)に出走。注目の3歳初戦を4番人気と控え目な評価で迎え、結果も9頭立ての5着に終わった。

 ファイアバーンは後方2番手からレースを進め、直線には馬群の中から進入。しかし、鞍上のB.アヴドゥラ騎手はステッキをにぎったまま追い続け、強めに振ったのは1回だけという休み明けらしい内容に終始した。

 レースは先行する4頭から離れて5番手に落ち着いた1番人気のインシークレットが鮮やかに差し切り勝ち。1.71馬身差の2着に2番人気のベストオブボルドーが逃げ粘った。

 インシークレットはゴドルフィンが所有するアイアムインヴィンシブル産駒の牝馬で重賞初制覇。4月13日のデビュー戦と5月のリステッドを連勝して2歳シーズンを終え、3歳初戦の前走はG2シルバーシャドウステークスで2着だった。これで通算成績を4戦3勝としている。

 同日付けの豪競馬メディア『racing.com』によると、インシークレットのT.ベリー騎手は変わり身の余地を大きく残していると評価。ファイアバーンのアブドゥラ騎手は「遅いペースの馬たちの後ろに捕まってしまった。ゴールはいい形だった。2週後のゲートが五分なら彼女を負かすのは難しいよ」と、24日のG1ゴールデンローズでの巻き返しに自信を見せている。