英2歳G1デューハーストS、シャルディーンがデットーリ騎手の好リードで制す

2022年10月09日 10:49

 来春の2000ギニー戦線を占う英2歳G1デューハーストステークス(セン馬不可、芝7ハロン)が現地8日にニューマーケット競馬場で行われ、L.デットーリ騎乗のシャルディーン(1番人気タイ)がマイペースの逃げからそのまま押し切った。

 発馬で一完歩ほど遅れたシャルディーンだが、デットーリ騎手が立て直して位置の回復を図ると、他馬が抑えたこともあり難なく先頭へ。同馬主で1番人気に並ぶノストラム、ゴドルフィン所有の3番人気ネイヴァルパワーを両脇に従えてスパートの態勢に入る。

 3頭の並びからまずネイヴァルパワーが脱落すると、代わってシャルディーンの背後から5番人気のロイヤルスコッツマンが鋭進。ノストラムとの間に入って食い下がるもシャルディーンがアタマ差しのぎ切り、さらに2馬身1/4差でノストラムが3着に続いた。

 ジャドモントが所有するフランケル産駒のシャルディーンは8月のG3エイコムステークス、前走のG2シャンペンステークスに続く重賞3連勝でG1初制覇。6月のデビュー戦では5着に敗れるも、7月の2戦目から4連勝(通算5戦)とした。

 シャルディーンを管理するA.ボールディング調教師は「フランキー(デットーリ騎手)が素晴らしい騎乗をしてくれた。彼のおかげさ。ここに来たのもドンカスター(前走のシャンペンS)後に彼が強く勧めたからなんだ。彼が担った役割は大きいよ」とデットーリ騎手に最敬礼。来春については「英2000ギニーに直行するのもいいが、時期が来たら決めるとするよ」とコメントしている。

 なお、大手ブックメーカーの『パディーパワー』は英2000ギニーにおけるシャルディーンの前売りオッズを13倍から9倍にカットした。