古豪アデイブ、仏G2コンセイユドパリ賞を制して引退

2022年10月18日 11:50

 現地16日、仏パリロンシャン競馬場でG2コンセイユドパリ賞(芝2200m)が行われ、1番人気に推されていた8歳の古豪アデイブが勝利した。

 レースは2番人気のモンティが逃げ、アデイブはこれをマークするように2番手を確保。5頭立ての隊列にほとんど変化なく、直線に入るといったんはモンティが後続を突き放したが内にヨレるロスもあり、そこを突いたアデイブが差し切って1馬身1/4差の勝利を収めた。

 W.ハガス調教師は「彼は素晴らしい働き者だ。最高の形で締めくくったのは最高。だからこれで引退させる」とコメント。「彼は私たちを世界中に連れて行ってくれた。オーストラリアでは私たちに誇らしい思いをさせてくれたし、アスコットでは英チャンピオンステークスを勝った」「彼には素晴らしい引退生活を送ってもらおうと思う」とアデイブを労った。

 ピヴォタル産駒の8歳せん馬アデイブは、2020年春の豪州遠征でG1ランヴェットステークスとG1クイーンエリザベスステークスを連勝。さらに10月にはG1英チャンピオンSも制した。昨年はクイーンエリザベスSを連覇。今回はそれ以来の白星で、通算28戦13勝(重賞7勝)の成績を残してターフを去ることになった。