英国競馬統括機構（BHA）は現地22日、ムチの使用に関する新たなガイドラインや罰則などを承認した。

　新ガイドラインは平地競走では来年2月27日から試験導入され、3月27日より完全実施の予定。騎手には試験導入中から新ガイドラインに沿った騎乗が求められるが、罰則適用は完全実施後となる。

　主な規定は以下のとおり。

・馬に活を入れるためのムチの使用は逆手にぎりのみに限定
・ムチの使用回数は平地競走では7回、障害競走では8回まで
・全ての騎乗を評価し、必要な制裁や処置を行うムチ審査委員会を設立。一貫性を高め、騎乗水準の継続的な改善を図る。
・主要レースでの騎乗停止を2倍にするなど、違反行為に対する罰則を強化

　そのほか、許容範囲を4回以上超えたムチの使用は失格とするなどが定められた。BHAの関係者は「新ルールは一部の騎手には慣れるまで時間がかかるものも含まれていることは認識している。そのため完全実施前にコミュニケーションと教育のための準備期間を設けている」と話している。