【ドバイターフ】ドウデュースが驚異的な時計マーク、武豊「馬ってこんなに速く走れるんだ」

2023年03月03日 09:48

 25日にメイダン競馬場で行われるドバイターフ(G1、芝1800メートル)に向けて2日、ダービー馬ドウデュース(牡4、友道)が武豊騎手(53)を背に追い切りを行った。栗東Cウッドコースでの3頭併せで迫力ある動きを披露。異国の地で、昨年のダービー以来となるG1・3勝目を狙う。

 さすがダービー馬というド迫力だった。ドウデュースが武豊騎手を背に抜群に動いた。Cウッドで6ハロン83秒2-10秒6という驚異的な時計をマーク。3頭併せの真ん中サトノグランツ(3歳1勝クラス)に半馬身、外リアド(古馬2勝クラス)に1馬身半、それぞれ先着した。

 ラストの10秒6は、Cウッドの自動計測が始まった21年12月以降で最速タイ。数々の名馬に乗ってきた武豊騎手も「馬ってこんなに速く走れるんだって思った。きょうは馬場が重かったし、ハロー(整地)明けでもないし、後半(の時間帯)だし。すごかった。速すぎて追えなかった」と絶賛した。

 凱旋門賞(19着)明けの今年初戦だった前走・京都記念を圧倒的なパフォーマンスで制した。海外帰りの心配をよそに3馬身半差の完勝。その勝利をステップに気配も急上昇だ。「1回使ってさらにいい。細くないけど、体がシャープな気がする。今年はこの馬で。ワクワクしますね」と目を細めた。

 昨秋のフランス遠征ではニエル賞4着、凱旋門賞19着と苦杯をなめたが、今度はドバイで力を示す。出国予定は14日。

 武豊騎手は「左回りはいいと思うし、1800メートルもいいですね。直線が長いのもいいし、雨も降らないだろうから。フランス(3、2走前)はなかったことにしといて(笑い)」と笑顔で自信をのぞかせた。

出典:日刊スポーツ