サウジアラビア競馬に初めて誕生の地元女性騎手ファイサルが初騎乗4着「模範となることを約束」

2023年03月13日 12:05

 サウジアラビア競馬で初めて誕生した地元の女性ジョッキー、アマル・ビン・ファイサル騎手(30)が10日、リヤドのキングアブドゥルアジーズ競馬場で初めてレースに騎乗した。

 ファイサル騎手は昨年10月、サウジアラビアジョッキークラブが初めてライセンス(免許)を与えた同国初の女性ジョッキー。10日の3R、ダート1600メートルの未勝利戦でサーネハに騎乗し、20頭立てで4着に食い込んだ。

 20年に始まったサウジカップ開催中に行われる「インターナショナルジョッキーチャレンジ」では世界各地の女性騎手が招待され、レースに騎乗しているが、自国の女性ジョッキー誕生とレースへの騎乗は歴史的な出来事。初騎乗を記念し、「ファースト・フィメール(最初の女性)」という文字の入ったジョッキーパンツを着用。レースでは序盤は後方に位置していたが、直線で内ラチ沿いを巧みに抜けてきた。

 初騎乗を終えたファイサル騎手は競馬を主催する王族関係者、オーナーなどの関係者に対して感謝を示すとともに、「私はプロのジョッキーとして騎乗していくことで、この国のすべての女性のこれからも貢献し、模範となっていくことを約束します」と熱い思いを語っている。

出典:日刊スポーツ