ハリケーンレーン、凱旋門賞を大目標にジョンポーターSで実戦復帰へ

2023年04月19日 15:05

 昨年7月の仏G1サンクルー大賞(8着)を最後に実戦から遠ざかっているゴドルフィンのハリケーンレーンが、英ニューベリー競馬場のG3ジョンポーターステークス(22日)で復帰する見込みとなった。英競馬メディア『racingpost.com』などが報じている。

 ハリケーンレーンは3歳時の2021年に愛ダービー、パリ大賞、英セントレジャーと3カ国でG1レースを3連勝し、凱旋門賞でもトルカータータッソから1馬身圏内の3着に善戦したものの、4歳の昨年は英ロイヤルアスコット開催のG2ハードウィックステークス(3着)とサンクルー大賞の2戦しかできなかった。

 現地18日朝、ニューマーケット競馬場のローリーマイルコースでレースコースギャロップを実施したハリケーンレーンは、重馬場(部分的に稍重)と公式発表された馬場で調教パートナーを10馬身余り置き去りにして好仕上がりを印象づけた。

 調教を見届けたC.アップルビー調教師は「彼はこのような馬場に向いていることを証明済みだから連れてきた。3歳時の彼については説明不要だが、4歳時はいただけなかった。(良馬場の)ハードウィックSは内容があったし何とかなりそうだと思った。その後にサンクルーへ行ったが、残念ながら思ったようにはならなかった。馬場が速すぎて彼はさっぱりだったんだ」と後の凱旋門賞馬アルピニスタに完敗した当時を述懐。

「私が求めることの一つには、彼を重馬場で始動させたいというのがある。(レースコースギャロップは)いい感じだったし、馬場が柔らかくなるようならニューベリーを視野に入れている」とジョンポーターSでの復帰を示唆した。

 そして「彼に現役を続けさせる唯一の理由が凱旋門賞に連れ戻すことなんだ。そのためになすべきことや機会に応じてチェックボックスを埋めていく必要がある」と、今年は凱旋門賞に合わせた使い方になることを明言している。