現地24日のレースで落馬したオーストラリアのD.ホランド騎手が死亡した。34歳だった。豪競馬メディア『racing.com』などが報じている。

　ホランド騎手はドナルド競馬場での未勝利戦で、直線入り口に差し掛かったところで騎乗馬が内ラチ沿いにバランスを崩して転倒し、ラチと他馬を巻き込みながら落馬。コース上で救急隊員によって治療を受けたが帰らぬ人となった。

　ホランド騎手はオーストラリアで通算1000勝以上を挙げていた実力者。2005年にデビューし、2010年のオーストララシアンオークスをスモールマインズで制してG1初勝利を手にした。また先月のニューマーケットハンデキャップでは、前のレースで落馬していたJ.カー騎手からの乗り替わりでインシークレットに騎乗して勝ち、13年ぶりのG1制覇を果たしたばかりだった。

　訃報を受け、レーシングヴィクトリアおよび騎手協会は連名で哀悼の意を表明。「ディーンは1000勝以上を挙げた軽量級の天才騎手だった」「ここヴィクトリア州でも、州外でも騎手グループの一員として愛されていた。ジョッキーたちも私たち同様に彼の訃報に打ちのめされているだろう」とし、遺族を将来に渡ってサポートする活動を予定していると続けた。