【QE2世C】プログノーシス初G1で収穫の2着、パートン騎手「素晴らしい脚を見せてくれた」

2023年05月01日 14:00

<クイーンエリザベス2世C>◇30日=シャティン(香港)◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走7頭

 3頭参戦した日本勢はプログノーシス(牡5、中内田)の2着が最高だった。

 道中は最後方に位置。スローペースで追い込みが利きづらい形だったが、直線は馬群をさばいて力強い伸びを見せた。楽勝で連覇を達成したロマンチックウォリアーには2馬身届かなかったものの、今年に入ってG1連勝中だった英国調教馬ドバイオナーを半馬身退けた。Z・パートン騎手は「素晴らしい走りでした。ペースがとても遅かったので、直線でギアが入るのに若干モタモタしてしまいましたが、最後は素晴らしい脚を見せてくれました」とたたえた。加えて「もし12月の香港ヴァーズに出走する機会があれば、今回以上に適応できる」と2400メートルにより高い適性を感じているコメントを残した。

 3歳3月の未勝利戦でデビュー。成長を待ってじっくり間隔を開けながら使われ、5歳初戦の前走・金鯱賞が重賞初Vだった。G1挑戦は国内外を通じて今回が初めてだったが、強敵相手に素質が通用することを示した。中内田師は「このクラスで初めて出走させてもらいましたが、非常にいい状態で競馬に臨めました。最後は2着と頑張ってくれましたが、1頭強い相手がいました。この馬自身は、しっかり走ってくれましたし、このクラスでも勝負できることを確認できました」と話す。G1取りに自信を深める収穫の多い一戦となった。

出典:日刊スポーツ