ヴィアシスティーナが豪脚炸裂、愛G1プリティポリーSで2馬身突き抜け重賞3連勝

2023年07月02日 10:11

 愛G1プリティポリーステークス(3歳以上牝馬、芝10ハロン)が現地1日にカラ競馬場で行われ、出遅れ気味の発馬から後方2番手で中間点を通過した1番人気のヴィアシスティーナが、直線では大外から豪脚を炸裂させて2馬身突き抜けた。

 ヴィアシスティーナは弾むようにゲートを出て行き脚がつかず、同様の発馬となったステイアラート(7番人気タイ)を従え後方2番手で中間点を通過。直線では馬群の切れ目から大外に持ち出されてスパートし、馬群を割って追撃するステイアラートを振り切った。さらに1馬身1/4差の3着には2番人気のアバブザカーブが2番手から粘り込んだ。

 ヴィアシスティーナはファストネットロック産駒の5歳馬で、3歳5月のデビューから4歳の昨年8月まで6戦2勝と使い込めずにきたが、10月に現在のG.バウヒー厩舎に移籍して成績が安定し、2戦目の11月には仏G3フィユドレール賞で重賞初制覇。それから半年ぶりの前走は英G2ダリアステークスを6馬身差で圧勝し、3連勝でのG1初制覇とした。

 なお、ヴィアシスティーナは直線で内へもたれ、残り1ハロン地点で3番人気ロスカーベリーの騎手が体勢を崩すほどの不利を与えて審議対象となるも到達順通りに決着。ロスカーベリーは勝ち馬から5馬身差の4着となった。ちなみに、昨年のロスカーベリーは3位入線も斤量不足により失格となっている。

 地元メディアの『irishracing.com』は、ヴィアシスティーナのオーナーの「彼女は非常に万能で1マイルから1マイル半(12ハロン)までこなせると思う。直線を好むからファルマスステークス(7月14日)へ向かうかもしれない」「その後にナッソーステークス(8月3日)もあるし、ほとんどの大レースに登録するだろう。ヨークシャーオークス(8月24日)や英インターナショナルステークス(8月23日)には登録してある」というコメントを紹介している。

 大手ブックメーカーの『パディパワー』は、ファルマスSにおけるヴィアシスティーナの前売りオッズを5倍から3.5倍の1番人気タイ、ナッソーSでは8倍から4.5倍、ヨークシャーオークスは21倍から11倍、英インターナショナルSも21倍から13倍へとカットしている。