プリティポリーSで2着のステイアラート陣営、採決について異議申し立て

2023年07月05日 13:40

 愛G1プリティポリーステークスで2着のステイアラート陣営が、1着のヴィアシスティーナによる進路妨害を不問としたカラ競馬場の採決に対して異議申し立てを行った。英競馬メディア『racingtv.com』などが現地4日に報じている。

 プリティポリーSでは後方追走のヴィアシスティーナが直線で大外からスパートし、残り2ハロンから右(内)へ斜行し続けた。その際にロスカーベリー(4着)の鞍上が手綱を引いて体勢を崩すほどの不利を受け、内から抜け出しを図るステイアラートのR.ウィーラン騎手も手綱を緩めざるを得なくなった。この事象について審議が行われたものの、レースは到達順通りに確定している。

 その一方で、アイルランド競馬統括機構(IHA)はヴィアシスティーナのJ.スペンサー騎手に不注意騎乗による6日間の騎乗停止処分を科し、これに対してスペンサー騎手も異議申し立てを行っている。

 ステイアラートのH.モリソン調教師は、スペンサー騎手がほぼ1ハロンに渡って斜行していたにもかかわらず、二組の人馬を危険にさらすまで真っ直ぐに走らせる努力を何もしなかったと指摘。少なくとも問題の事象が発生する100m手前から真っ直ぐに走らせるべきだったと主張している。

「加速中に減速を強いられて、100ヤードで3馬身を挽回したら、それはラッキーなんだよ」「4着の馬(ロスカーベリー)が3着になるのを妨げられたことは、G1レースに関して話し合う上で本当に重要なことだったんだ」というモリソン師は、問題の事象が結果に決定的な影響を及ぼしたとしている。