マーカンド騎手がまたも伏兵で逃げ切り、英G2リリーラングトリーSをスモーサムで制す

2023年08月06日 07:31

 現地5日、英グッドウッド競馬場で牝馬G2リリーラングトリーステークス(3歳以上、芝14ハロン)が8頭により争われ、T.マーカンド騎乗の6番人気スモーサムが最内枠からペースを握ると、迎えた直線では後続に8馬身1/2馬身差を開いて鮮やかに逃げ切った。

 2着に中団追走の2番人気リバーオブスターズが続き、それと道中並走の3番人気タイムロックがさらに5馬身1/2差の3着に入線。単勝1.9倍の1番人気に推されたL.デットーリ騎乗のフリーウインドは後方から直線半ばで2番手に上がるも、残り1ハロンで脚が上がり勝ち馬から15馬身1/2差の4着に敗れた。

 スモーサムはP&O.コール調教師が管理するナサニエル産駒の3歳馬で重賞初制覇。昨年10月にニューマーケット競馬場の芝7ハロンでデビュー勝ちするも、それから7カ月を開けた今年5月の3歳初戦から前走まで5連敗していた。マーカンド騎手はこのグロリアス・グッドウッド開催初日のG1グッドウッドカップで大逃げを決める一方、最終日のリリーラングトリーSでは引きつけて突き放す逃げ切りと、長距離戦での手綱捌きが冴えわたった。

 なお、この日のグッドウッド競馬場は悪天候に見舞われ、約2800mのリリーラングトリーSは3分17秒66(不良)で決着。リリーラングトリーSの次に行われた第4レースをもって開催が打ち切りとなった。今年のグロリアス・グッドウッド開催は2日目から天気が崩れ、マイルのサセックスステークスは決着時計に1分47秒16を要している。