G1英インターナショナルステークス（8月23日）に参戦予定のモスターダフが、騎乗停止中のJ.クローリー騎手に代わってL.デットーリ騎手を鞍上に迎えることになり、英競馬メディア『racingpost.com』が現地12日に報じた。

　シャドウェル所有のモスターダフは優先騎乗契約を結ぶJ.クローリー騎手が主戦を任されているが、同騎手はキングジョージ6世＆クイーンエリザベスステークスで科された騎乗停止処分により、英インターナショナルSでは騎乗が不可能。セカンドライダーのD.オニール騎手も負傷中のため、デットーリ騎手に白羽の矢が立った。

　モスターダフはJ＆T.ゴスデン調教師の管理馬のため、厩舎とジョッキーは旧知の間柄だが、デットーリ騎手がシャドウェルの勝負服に袖を通すのはめずらしいケース。デットーリ騎手は英インターナショナルSでL.ピゴット元騎手と並ぶ5勝をマークしており、今回のチャンスをものにすれば単独最多記録となる。モスターダフは英ブックメーカーの前売りで概算4倍の2番人気に推されている。

　シャドウェルのレーシングマネージャー、A.ゴールド氏は今回の決定について「フランキー（デットーリ騎手）がモスターダフに騎乗することは、J＆T.ゴスデン師と彼の関係性からすれば特に驚くようなことではない。馬の状態は至って順調だし、フランキーを得られたのはグレートだよ」とコメントしている。