レース中の無線交信やムチ不使用のシリーズなど、豪レーシングヴィクトリアが模索している大胆な競馬改革案が、少なくとも今期中は棚上げされることになった。この話題を7月末にスクープし、続報してきた豪競馬メディア『racenet.com.au』が現地15日に報じた。

　プランでは騎手たちと調教師たちがチームを組み、それぞれイヤホンとマイクを装着してレース中の無線交信を可能にしたうえ、ムチ不使用による4開催のシリーズを実施するというものだった。しかし、15日に行われたRVの会合で少なくとも今年中は廃案とすることが正式に決議された。

　この日にリリースされたRVの声明には「我々はまだ協議段階にあり、全ての主要な要素を満たした際に、いつ、何をするか決定する」「ステークホルダーたちから異なるアイデアが提案されているが、何も固まってはいないし、まずトライアルを成功させなければ、何も導入されることはない」と記されている。