デットーリ騎手の最後の凱旋門賞、騎乗馬にフリーウインドが浮上

2023年09月22日 14:00

 今年限りでの引退を表明しているL.デットーリ騎手が最後の凱旋門賞で乗る馬に5歳牝馬のフリーウインドが浮上してきた。英競馬メディア『racingpost.com』が報じている。

 J&T.ゴスデン厩舎のフリーウインドは2021年8月から2度の長期休養を挟んで今年5月の英G2ミドルトンフィリーズステークスまで重賞4連勝。前走の英G1ヨークシャーオークスには勝ち馬ウォームハートからアタマ差の2着と善戦した。

 デットーリ騎手のお手馬には同じゴスデン厩舎の4歳牝馬エミリーアップジョンがいるが、同馬は英チャンピオンズデー開催か米ブリーダーズカップ開催に向かうことが濃厚。そんな中でデットーリ騎手が20日朝にニューマーケット競馬場での調教でフリーウインドに乗ったことで、一気に凱旋門賞での騎乗馬への期待が高まった。

 この一報が出ると、大手ブックメーカー『ベット365』で67倍だったフリーウインドのオッズが41倍までカットされ、『パディパワー』『ベットフェア』などでは21倍まで下がった。

 パディパワーの関係者は「エミリーアップジョンがフランキー(デットーリ騎手)の騎乗馬になると予想されていたので、フリーウインドは想定外だった。だからこそオッズが高かった」「いまやフリーウインドが出走濃厚で、彼女のオッズが下がったのはフランキーが要因であり、彼女自身のチャンスにも基づいていると感じている」と語っている。