アップトゥザマークが米G1クールモアターフマイルで接戦制す、次戦はBCターフに参戦も

2023年10月08日 14:41

 米キーンランド競馬場でG1クールモアターフマイル(3歳以上、芝8ハロン)が現地7日に行われ、後方2番手で中間点を通過した2番人気のアップトゥザマークが、前方から先に抜け出して粘り込む1番人気マスターオブザシーズとの攻防を際どく制した(ハナ差)。

 レースは先頭から8馬身ほどの圏内で9頭一団となり、アップトゥザマークとマスターオブザシーズは後方2、3番手で並走。内のマスターオブザシーズがコーナーワークで先手を打ち、アップトゥザマークは内へ切り替えて背後から直線に向かった。

 内ラチ沿いを進出したマスターオブザシーズは直線早々に開いたスペースからスムーズに先頭へ。アップトゥザマークは一旦外を狙うも再び背後に戻り、残り100ヤードから馬体を併せるようにして頭の上げ下げを制した。さらに3馬身差の3着には最後方から4番人気のセットピースが追い込んでいる。

 アップトゥザマークはT.プレッチャー調教師が管理するノットディスタイム(父ジャイアンツコーズウェイ)産駒の4歳牡馬で、5月のターフクラシックステークスからG1レース3連勝(重賞3勝目)。今回は6月のマンハッタンステークスから4カ月ぶりの実戦だった。

 この勝利でアップトゥザマークはブリーダーズカップマイルの優先出走権を得たが、米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、プレッチャー師はマイルの他にBCターフも選択肢にあるとコメント。また、前走のウッドバインマイル勝ちでBCマイルの出走権を獲得したマスターオブザシーズのC.アップルビー調教師はチームを英国に引き上げ、BC遠征の最終決定を下すと話している。