D.イーガン騎手がアモレーシングと契約、キングオブスティールらの主戦に

2023年12月20日 11:05

 今年の英チャンピオンステークス勝ちやダービー2着のキングオブスティールなどを所有するアモレーシングが、短期免許を取得して日本でも騎乗経験のあるD.イーガン騎手との2年間の優先騎乗契約を発表した。

 イラン系実業家のK.ジューラブシャン氏が率いるアモレーシングにとって、イーガン騎手は創設から3人目となる主戦契約。これまではR.ライアン騎手、K.ストット騎手が主戦を務めてきたが、今年から優先騎乗契約のストット騎手はアイリッシュチャンピオンステークスにおけるキングオブスティールの騎乗を不満とするジューラブシャン氏により、わずか8カ月で見切りをつけられ、英チャンピオンSではL.デットーリ騎手が代役を担った。

 イーガン騎手は2017年に英国の最優秀見習い騎手に輝き、2020年から2022年7月までサウジアラビアのファイサル殿下と優先騎乗契約を結んでミシュリフの主戦を務めた経験がある。また、それと並行してR.ヴェリアン厩舎の主戦としても活躍し、エルダーエルダロフとのコンビで英愛のセントレジャーを制している。

 今回の契約についてアモレーシングは公式X(旧ツイッター)を更新し、その中でジューラブシャン氏の「私たちは長年にわたって素晴らしい関係を続けており、一貫してデビッド(イーガン騎手)を起用してきた。ダービーではモジョスターでの2着善戦もある」「私たちの組織の規模を考慮すると、将来性を確保するためのシステムを導入する必要があり、私はこの決定に大きな自信を持っている。デビッドが今後2年間チームに加わることは、長期的な安定性を築くのに役立つ」「この決定に対する多大なサポート、自信、祝福を寄せてくれたロジャー・ヴェリアン師にも感謝したい」という趣旨の声明を投稿している。

 また、同じ投稿の中でイーガン騎手の「アモレーシングと2年契約を結ぶことができてうれしく思う。この機会を利用して、ロジャー(ヴェリアン師)、ハナコ(ヴェリアン師夫人)、そしてヴェリアン厩舎のチーム全員に感謝したい。私がレースを始めて以来、彼らは私にとって家族のような存在であり、過去7年間にわたる彼らの友情とサポートに感謝している。これからの新たな挑戦にとても興奮しており、アモレーシングの一員になれることを楽しみにしている」というコメントも紹介されている。