ケンタッキー州競馬委員会（KHRC）は現地10日、4日に行われたG1ケンタッキーダービーでシエラレオーネに騎乗したT.ガファリオン騎手に対し、フォーエバーヤングへの接触があったとして罰金2500ドル（約39万円）を科した。騎乗停止処分や着順変更はない。米競馬メディア『bloodhorse.com』が報じている。

　ガファリオン騎手とシエラレオーネは、最後の直線で日本から参戦したフォーエバーヤングと鐙がぶつかり合うような近距離で叩き合いに。スチュワードの裁定によると、その際にガファリオン騎手は「ゴール付近でライバルに左手で触った」とされた。

　関係者によると、この行為は競り合いの中でガファリオン騎手の左足がフォーエバーヤングに騎乗していた坂井瑠星騎手の右足に引っかかってバランスを崩したため、落馬しないように腕を伸ばしただけだったという。

　この時の写真が撮影されているが、ガファリオン騎手がフォーエバーヤングに向けて伸ばした左手には自分の鞭を握っていたため、フォーエバーヤングの手綱をつかむなどの事実はなかった。

　なおガファリオン騎手及び代理人はKHRCの裁定についてのコメントを控えている。