プリークネスSの本命馬ムース、熱発で無念の出走取消

2024年05月16日 11:57

 現地18日に行われる米クラシック第2戦のG1プリークネスステークスで前売り1番人気に推されていたムースが、熱発を起こしたため同レースを出走取消することになった。

 米競馬メディア『bloodhorse.com』によると、ムースは14日にピムリコ競馬場へ到着後に熱発したとのこと。B.バファート調教師は「落胆している。馬は非常に好調だった」と語りつつも、「馬のために正しいことをしなければならない」とクラシックの回避を決めた。

 グッドマジック産駒のムースは2歳時にG1アメリカンファラオステークスを制し、G1ブリーダーズカップジュベナイルで2着。3歳となった今年はG2サンヴィセンテステークスとG1アーカンソーダービーを連勝し、クラシック初戦のG1ケンタッキーダービーこそ出走不可だったものの、プリークネスSでは本命視されていた。

 ムースの回避により1番人気に浮上すると見られるケンタッキーダービー馬ミスティックダンを管理するK.マクピーク調教師は、ライバルのアクシデントに「競馬ははかないゲーム。どの陣営にも起こり得ることだ」「我々にとってはプレッシャーが増すことになるが、ミスティックダンの準備は整っている」と語っている。