ヴァンディーク、3歳初戦の英G2サンディレーンSで初黒星

2024年05月26日 10:58

 英G2サンディレーンステークス(3歳、芝6ハロン)が現地25日にヘイドック競馬場で行われ、デビューから無傷4連勝中のヴァンディークが単勝1.73倍の圧倒的人気を背負って出走するも、1着のイニシェリン(2番人気)から約4馬身差の3着に終わり初黒星を喫した。

 レースは英2000ギニーで6着のイニシェリンが先導し、ヴァンディークは背後でピタリとマーク。各馬が仕掛けはじめた残り2ハロン標識付近からヴァンディークもイニシェリンを捕らえに伸びたものの、最後の1ハロンから逆に突き放されて万事休した。

 イニシェリンと並ぶように先行したオルネがヴァンディークを差し返して3馬身3/4差の2着に続き、ヴァンディークはさらにクビ差と不覚を取った。

 イニシェリンはK.ライアン調教師が管理するシャマーダル産駒の牡馬でオバイド殿下の自家生産。昨年9月のデビュー戦で2着に終わり、今年3月の2戦目で初勝利を挙げると、3戦目の前走では果敢に英2000ギニーに挑戦していた。重賞初制覇で通算4戦2勝としている。

 英競馬メディア『attheraces.com』によると、圧勝したイニシェリンがG1コモンウェルスカップに出走するには4万6000ポンド(約920万円)の追加登録料が必要になるものの、大手ブックメーカーの『コーラル』は単勝5倍で1番人気に設定している。

 また、ヴァンディークのE.クリスフォード調教師は無敗が途切れたことを残念がるも、既走馬たちを相手に今季初戦で馬場(Soft)も重く条件が厳しかったことを敗因とし、今後はプラン通りコモンウェルスCを目指すとコメントしている。