ミスターフィスク、米G2ハリウッドゴールドCを制すも木村騎手が入線後に下馬

2024年05月29日 12:38

 今年からG2に格下げとなったハリウッドゴールドカップ(3歳以上、ダート10ハロン)が現地27日に米サンタアニタパーク競馬場で行われ、木村和士騎乗の1番人気ミスターフィスクが逃げ馬の後ろで内ラチ沿いをキープすると、直線では余力十分に2馬身1/4差を開いて完勝した。

 2着に3番人気のリインカーネイトが逃げ粘り、さらに2馬身1/4差の3着には2番人気のジャッジミラーが3番手追走から流れ込んだ。

 ミスターフィスクはアロゲート産駒の4歳牡馬で、2着のリインカーネイトともどもB.バファート調教師が管理。昨年11月のG3ネイティヴダイヴァーステークスで重賞初制覇を飾り、ここには前走のG3カリフォルニアンステークスを勝って臨んでいた。これで通算11戦5勝(重賞3勝)としている。

 なお、米競馬メディア『drf.com』によると、ミスターフィスクを勝利に導いた木村騎手は左前肢に違和感を覚えて「彼が少し痛がる素振りを見せたから降りることにした」と入線後に1コーナー付近で下馬。その後に、バファート師は自身の公式X(旧ツイッター)を更新し、詳細な部位は不明ながらミスターフィスクが顆部(かぶ=骨の末端)を骨折したことを公表。予後は問題なく手術を受けるとし、木村騎手の適切な対処を称賛している。