愛G1プリティポリーSはブルーストッキングが快勝、エミリーアップジョンを差し切り
2024年06月30日 09:14
愛牝馬G1プリティポリーステークス(3歳以上、芝10ハロン)が現地29日にカラ競馬場で行われ、中団追走の1番人気ブルーストッキングが2番手から押し切り態勢の2番人気エミリーアップジョンを鮮やかに差し切った(1/2馬身差)。
レースはサクソンウォリアー産駒のルミエールロック(4番人気タイ)が逃げ、序盤に中団の外で馬群からやや離れていたエミリーアップジョンが逃げ馬の隣まで押し上げる。これと入れ替わるようにブルーストッキングが好位から中団に控えて中間点を通過した。
エミリーアップジョンは絶好の手応えで直線に入り、残り2ハロンから満を持してのスパート。後続を突き放してそのまま押し切るかと思われたが、ブルーストッキングが糸を引くような末脚で集団から1頭だけ追撃し、残り1ハロン標識で3馬身余りあった差をゴールまでに一気に逆転した。
エミリーアップジョンから3馬身3/4差の3着にはロイヤルアスコット開催のコロネーションステークスから連闘で挑んだ3歳馬のコンテント(6番人気)が最後方から追い込み、昨年の不運な2着から雪辱を期した3番人気ステイアラートは5着に終わった。
ブルーストッキングはR.ベケット調教師が管理するキャメロット産駒の4歳馬。自身と同じジャドモントの生産・所有で活躍した母エミュラスは2011年のG1メイトロンステークスなど重賞を5勝している。
ブルーストッキングは昨年の愛オークスと英チャンピオンズフィリーズ&メアズステークスでは半馬身以内の2着に惜敗していたが、前走のG2ミドルトンフィリーズステークスから連勝で待望のG1初制覇とした(重賞2勝目)。
英競馬メディア『attheraces.com』などの報道でベケット師は「行くべきはナッソーステークスだろうね。彼女はヨーク競馬場でいいレースを2回しているから、ヨークシャーオークスも良いアイデアかもしれない」と今後についてコメントしている。
なお、大手ブックメーカーの『ベットフェア』は両レースにおけるブルーストッキングの前売りオッズを3.5倍の1番人気に設定した。