プリンスオブウェールズSで完敗のインスパイラル、今後の選択肢は幅広く

2024年07月03日 12:07

 ロイヤルアスコット開催では10ハロンのプリンスオブウェールズステークスに挑むも6着に終わったインスパイラルだが、同馬を所有するチェヴァリーパークスタッドのマネージングディレクターが、今後もマイルから10ハロンまで幅広くレース選択していく考えを明かした。英競馬メディア『racingtv.com』などが報じている。

 今季のインスパイラルは1マイルのロッキンジステークスで始動するも、発馬で後手を踏むなど僚馬オーディエンスに完敗の4着。前走のプリンスオブウェールズSでも出遅れてオーギュストロダンの6着と2連敗している。

 前走を振り返るチェヴァリーパークスタッドのC.リチャードソン氏は「残念ながら彼女はまた出遅れてしまい、当然のように後方に置かれてスタミナを問われる展開になってしまった」「彼女は直線に入って一瞬しか脚を使えず、勝ち馬を脅かすことができなかったのは見てのとおりさ」「皆が彼女を1マイル1/4(10ハロン)にトライさせたがっていたが、恐らく、後知恵にはなるが、我々はクイーンアン(ステークス)にすべきだった。後知恵は便利だがね」とレース選択を悔いるようなコメント。

「まだジョン(ゴスデン調教師)に会っていないが、彼女はレースから無事に戻ってきたし選択肢はオープンだ。ナッソーステークスやジャックルマロワ賞、サセックスステークスなど適したレースには登録してある」「彼女を急がせたくないからファルマスステークスには登録しなかった。(ニューマーケット)ジュライ開催のいかなるタイミングも考えていない」「全ての選択肢と馬場状態を考慮して結論づける」と現状は白紙であることを強調した。

 なお、インスパイラルとの使い分けでクイーンアンSを担うも5着に終わったオーディエンスについて、リチャードソン氏はレノックスステークスとサセックスSに登録があると明かしている。