英G2レノックスS、オーディエンスが番手抜け出しで4馬身差の圧勝

2024年07月31日 12:35

 英グッドウッド競馬場で現地30日にG2レノックスステークス(3歳以上、芝7ハロン)が行われ、オーディエンス(2番人気タイ)が2番手追走から直線入口で馬群を離れると、オープンストレッチを迎えて馬場の真ん中から4馬身差を開いて圧勝した。

 2着に7番人気のアートパワーが逃げ粘り、後方2番手追走の1番人気キンロスはさらに1馬身差の3着まで。もう1頭の2番人気イングリッシュオークは3番手から伸び切れず4着に終わった。

 オーディエンスはチェヴァリーパークスタッドの生産・所有によるイフラージ産駒の5歳セン馬でJ&T.ゴスデン調教師が管理。昨年のレノックスSでは1着のキンロスに4馬身余り離されて最下位(6着)に敗れたが、今年初戦のG1ロッキンジステークスを快勝するなど本格化し、これで重賞3勝目とした。

 英競馬メディア『attheraces.com』などによると、オーディエンスを勝利に導いたR.ハヴリン騎手は「昨年の彼はレノックスでまるで勝負にならなかったけど、メンコを取って覚醒した。今は非常に操りやすくもなっている」と進化を裏づけた。

 なお、チェヴァリーパークスタッドのマネージングディレクター、C.リチャードソン氏は「アスコット(前走のクイーンアンステークス)のような厳しいマイル戦では距離がもたなかった」とし、次戦も7ハロンのシティオブヨークステークスにする意向。その一方でJ.ゴスデン師は「彼はデルマーのブリーダーズカップマイルのようなレースに向くスピードがある。輸送も問題なさそうだ」と米遠征を視野に入れていることを明かした。